【マーケティング室対談】八巻&秋鹿 #3

愛管株式会社は1983年に創業し配管工事と付随する企画、設計、施工を40年以上続けて来ました。管工事系の会社では珍しくレストラン、農園、保育園、グランピング施設の運営など複数の事業を展開しており、複数の新規プロジェクトが動いています。コロナ禍でも柔軟に仕事ができるようフレックス制度やリモートワーク制度、最新のITツールの導入にも積極的です。

その活動の原動力となっているのが「愛管で働く人」。代表は「お互いが心地よく、成長できるかかわり合い」を推奨しています。

実際にどういったメンバーが、どういった気持ちで働いているのか掘り下げる愛管社内インタビュー「I-KAN VOICE」。3回目は「I-KAN VOICE」を作ってきたマーケティング室の八巻さんと秋鹿さんの対談です。マーケティング室は2022年の2月に新設されました。八巻さんと秋鹿さんはいずれも東京からの移住。それまでお二人は浜松に縁もゆかりもありませんでした。マーケティング室の活動やお二人の移住の経緯、今後の展開などを思うままに語りあっていただきます!

【I-KAN VOICE / #003 Takeshi Yamaki& Aika Yuuki】

左:八巻 / 右:秋鹿

八巻:よろしくお願いします!まずは自己紹介からいきますね。自分は北海道出身で大学から東京にいて37歳になります。社会人 1 年目と 2 年目でベンチャー企業に入りまして、インターネットのショッピングサイトのシステム運営・販売と営業を学びました。入社初月から新規事業をやるという話になっていて、内定者の時から事業計画書を作成していました。

入社してからは1チーム 5名体制の代表として、商材探しから、オンラインショッピングサイトの構築、販売促進まで上司や社長のサポートを受けながら進めていました。やっていくなかで痛感したのが販売することの難しさ。今振り返ると所属していた会社にはウェブでの販促のノウハウがほぼなかったといえるので売上をあげるのが非常に苦しかったです。

改めて営業の基本を学びたいと思い会社に転職。そこで営業とウェブマーケティングを学んで独立しました。創業は3人で行ったのですが、自分は途中で抜けてフリーランスに。30歳になる前後で大きいことをやっていかないと、ちょっとスキルアップ的に厳しいなっていうのを感じて事業会社に就職。そこで月間1000万人が訪問するような Web メディアのマーケティングとか編集とかをやらせていただいて、そこでの頑張りを評価されて執行役員や新規事業責任者になり予算組みから採用まで色々とやってきました。

事業売却も複数経験して充実していたのですが、ちょうど一段落したタイミングで愛管株式会社の代表にスカウトをされて面白そうだったので浜松に移住。愛管では新設のマーケティング室で室長を担当し、利益最大化のためにいろんなことをしています。移住支援プログラムに「プロフェッショナル制度を活用しての移住」という枠があるのですが、浜松では第一号らしくてなんとなく嬉しい気持ちがあります。

秋鹿:自分は26歳で島根県出身です。京都にある立命館大学でちょっと変わった映像系の学部にいました。ゼミではマネジメントや経営目線を意識して「どういった映像が流行るか」ということを学び、サークルでは映像制作を行なっていました。映像の専門学校ということではないんですけど、自分で撮影機材を使ってディレクションして映像を作るということを経験しています。

そこで自分で映像を企画してから撮るということに興味が出たこともあって、大手の広告代理店の制作会社に就職しました。テレビCMから WebCMとか、小さいところで言うと SNS 動画みたいなところまでやる部署だったんですけど、自分が配属されたのは大手クライアントさんの案件を多数扱う、主にテレビCMを作るチームでした。

そこでは、プロダクションマネージャーという仕事をしてました。プロダクションマネージャーはテレビ CMの企画から納品まで全部に携わる仕事ですね。一年目の人は年上の先輩について勉強するんですけど、自分が大学の時から映像分野に携わっていたこともあってか、経験豊富なプロデューサーのもとで学ばせてもらいました。上流の予算獲得とか企画会議から参加させてもらったり、新規事業をする機会もあって、1年目からいろんなことに関わらせてもらったのは良かったです。

プロデューサーになるまでに平均して10年くらいかかります。自分は「同期で一番早くなりたい。」ということを常々話していて、その熱意が伝わったのかわかんないですけど優秀なプロデューサーやディレクターがいるチームに入ってビシバシ修行させてもらいました。そこで大きい案件が進行しているなか、先輩が突然離職することに。自分が引き継いでチームを引っ張ることをさせてもらったんですけど、このような仕事を10年続けるのはしんどいと感じて転職を考えました。

他の制作会社への転職なども検討していましたが、事業会社に入って自分のプロデュース力を活かせる仕事をしたいと思うようになりました。愛管のマーケティング室に入社したのは、自分の思いを叶えられると感じたからです。

-県外から浜松に移住してどう感じたか


八巻:自分の経験だけで東京と浜松を比較すると、「人がめちゃくちゃいいな」って感じています。前社のメンバーすごい良かったのですが、東京にいるときは自然とマウントの取り合いをしていたり、職場で同僚の離職を促すような行動も見てきました。浜松に比べると殺伐とした世界だったと思います。ずーっと物差しで計り続けられる世界で生きてたような気がします。そういうプレッシャーが浜松に来て薄くなくなりました。

冬はとても風が強いんですけど、それを除けば気候も温暖で日照時間も多い実感もあって、まあまあ過ごしやすいと感じます。ご飯もそれなりに美味しいです。日本はどこ行ってもご飯は美味しいんじゃないかっていう気持ちもありますが、浜松の農産品も外食のクオリティも高いです。

生活のコストに関しては、東京にいた時と比べて安くなったという実感はないのですが、結婚して子育てする時のコストは浜松の方が低いかもしれません。そのせいか東京にいたときには信じられないレベルで多くの方が家を所有しているように感じます。

働く部分での魅力とすると人柄が良い人と一緒に働いているので、気持ちよく仕事ができると感じています。通勤に関しては満員電車から自家用車や自転車通勤に変わったんですが、そこにかかるストレスは100分の1くらいになったかもしれません。だからって気を抜いて仕事ができるわけではないので、仕事に関するプレッシャー自体はあんまり変わっていません。日々頭をフル回転させながら仕事に取り組んでいます。

秋鹿:自分の場合は交通の便から浜松っていう土地を選んだことに理由がありました。大学のときは京都にいて、社会人になってからは東京にいたというのもあって、友達とかも両方に半分ずつくらいいます。浜松は新幹線も通っていて東京と大阪の両方に行きやすいです。

他の魅力としては自然も豊かで海も山も両方あります。もともと釣りはしてたんですけど、浜松に来てから流行のソロキャンを始めてみました。一人でも車で少し走れば気軽に山とか海とかでキャンプや釣りを楽しめるのは、浜松のいいところです。自然だけではなく、イオンモールとかコストコなどのショッピング施設もあるので、都会的な部分を求める方にも不便ではない程度に充実しています。

働くことに関しては自分も八巻さんと同じように人の温かさみたいなものとか、許容量の多さを感じることがよくあって、愛知県でも同じかもしれませんが、東海は東京大阪の間にあることもあり、外部から人が入ってきやすいです。そのせいか僕らと分け隔てなく接してくれているという実感があります。愛管も自分や八巻さんもそうですが、東京や神奈川、京都など他県から入社する人もいるので、圏外の人も働きやすい環境なのかもしれません。

-マーケティング室の設立について
八巻:もともとは愛管にはレストラン事業部であって、店舗が複数あるなかでSNSの発信を行う担当者を採用したいというところからスタートしています。

他には事業が多角化していくなかで、社内向けの発信にも課題感が出ていました。社内の交流活性化とか、そういったところを含めて求人を出してたときに、秋鹿さんや僕が愛管と繋がりました。自分は珍しい経歴なのでSNS以外も任せられるかもしれないということで、マーケティング室という部署ができたのが経緯です。デスクワークもレストランメンバーとコミュニケーションを取りやすいように愛管が経営するお店の事務所で行なっていて、この対談もお店の定休日に店内で行なっています。

仕事場があるヒコウビランの外観

今はマーケティング室としては各事業部の目標達成と、愛管全体の利益最大化を目指しています。あとは新規の事業やプロジェクトもあるので、それぞれの成功確率を1%でも日々高めるために取り組んでいます。

具体的に仕事内容を言うと範囲がとても広くて、プロジェクト管理、情報発信、ITツールの導入&普及、採用業務、プレゼン資料の作成、お祭りの設営準備、マルシェの運営など多岐にわたります。

秋鹿:自分は八巻さんが行っていることの補佐がありますが、自分の比重が大きいのはレストラン事業部関係の業務です。レストランの企画運営会議みたいなのを各店舗で行い、そこで出た施策を前職の経験を活かしながら、広告制作物を作ったりしました。企画から広告制作発信まで一気通貫でやるっていうのが自分の仕事だと思っております。

秋鹿:初期の頃にやって印象に残っているのは「アムール・デュ・ショコラ」という遠鉄百貨店様が行なったバレンタインフェアでの販促です。企画が終わり、すでにフェアが行われているなかで自分は入社しました。自分たちが関わる前は販売促進が目標通りにいってなくて、八巻さんと現地調査を行い、お客さんと交流する仕組みを提案したり、ディスプレイの配置を変えたり、メニュー一覧を作成したりといろいろできることをしました。

これまで自分はクリエイターなど制作専門の人に頼んで成果物を作ることが多かったのですが、愛管に入社していきなりイラストレーターを使用して初めて自分でデザインを作るという経験をしたのが思い出に残ってます。「イラストレーター全然使ったことないんですけど」って言いながらやってました。実際にやってみて売上も伸びていって、やった甲斐はあったなと実感しています。

八巻:あのとき、ほぼ同時期に進行していたのが一棟貸しコテージである「連理といしの家」のクラウドファンディング。この件もすでにクラウドファンディングのサイトに掲載されていた状態でした。基本的にクラウドファンディングはオープンしたタイミングがとても重要で、あとから大きく伸ばすのは難しい。自分も入社したばかりでしたが、やれることをやろうという気持ちで、秋鹿さんに「アムール・デュ・ショコラ」の制作物を任せて、自分はクラウドファンディングの立て直しに着手しました。

事務所で仕事をしている様子

まずはクラウドファンディングの公開されているページを整理して、構成から文章までほとんど手をつけました。「ルームツアー」のような動画も欲しいよねと話をして、「アムール・デュ・ショコラ」が終わったあとにPVの制作も秋鹿さんにしてもらいました。2月入社でPV公開が3月7日なのでかなり早く動いていたと思います。

秋鹿:クラウドファンディングのときは自分が学生時代に動画を作っていた経験とかも生かされて、企画から編集まで任されてやれました。「愛管に入って初めて自分のこと認めてもらえた。貢献できた。」という実感がありました。

八巻:一ヶ月で秋鹿さんがそういう実感が得られたのはすごい良かったなと思います。クラウドファンディング自体は成功だったとは断言できませんが、あのときに作成したPVは今でも観られていて、今では2000回近く再生されています。編集したクラウドファンディングのページのおかげと思える問い合わせもあったので、やった意味はありました。

秋鹿:自分がほかに印象に残っているのは連理の木の下でのハロウィンマルシェです。とにかく時間がありませんでした。イベントでやるやらないの議論を開催一ヶ月半前にして、本格的な動き出しが開催一ヶ月前くらいでした。

八巻:開催日もハロウィンの当日とかで他のマルシェやイベントも被っていたので参加者も出展者集めも大変でしたね。

秋鹿:自分が入社して1年も経ってないっていうこともあったので、社内での協力者集めとかも大変でした。レストラン事業部や保育園の方、総務の方にも協力いただいて無事に開催できたのは感慨深かったです。

八巻:当日の準備も休みの日にもかかわらず来てくださったりして学園祭のような一体感がありました。愛管が主催するハロウィンは「家族で楽しむ」ということをテーマにしていて、仮装を推奨しています。どんな格好しようかってめちゃくちゃ悩んだんですけど、千と千尋の神隠しの「顔なし」のコスプレを行いました。

開催直前に撮影した告知用写真


演技を頑張りすぎた部分もあって、やりすぎたかと少し反省していますが、ほとんどの子供たちは話しかけてくれたり、興味を持ってくれて楽しんでもらえたというのは実感しています。秋鹿さんをはじめ、みなさんの協力のお陰で来場者も600人程度と過去最高レベルになっていて、出店者の方からは「来年も絶対参加する!」と言われたりしたので本当にありがたいです。

秋鹿:八巻さんが特に記憶に残っている仕事はどういうものですか?

八巻:自分としては管工事業部での「すごい会議」です。2023年の1月の年明けの初出社日に営業関係の幹部の人を集めてやった目標策定会議。それまでは愛管の管工事業部で「みんなでここを目指そう!」という目標がなかったと聞いています。自分は目指す魅力的な目標がないと、人はまとまらないし、そこまで頑張らないとも思っています。なにより自分のモチベーションが上がらない。そこで、管工事業部のみんなが目指したい目標を設定するための会議の企画と実施をしました。

実は、入社して数ヶ月くらいから「いつやるか、どうやって巻き込むか」みたいなのを常々考えていました。会議は8時間くらいかかるし、かなり踏み込んだ内容になるので参加者の関係性がすごく重要です。きっと入社して1年くらい立たないと難しいかなーと思っていたんですが、想像以上に愛管の方々が自分たちを受け入れくれたというのもあり、想定以上に早めに実施できました。

こういう重要な会議は司会進行が非常に重要だったんですが、やってくださった方がプレッシャーを跳ね除け、当日に素晴らしい振る舞いをしてくださって、参加した面々が一丸になったと実感しています。もちろん、参加メンバー全員の「愛管を良くしていこう」という気持ちが本気だったからできた会議です。こう思うと1年ちょっとでいろいろ経験してきましたが、秋鹿さんはどこが成長したと思いますか?

秋鹿:そうですね。自分は前職でテレビ関係の仕事をやっていて、例えばテレビCMというと規模感も大きかったです。細かい数字意識は愛管に入社当時はなかったのですが、愛管に入って八巻さんと一緒にいろいろやっていくなかで、SNS施策などで細かい数字を意識して考えられるようになったのが、自分は成長したことかなと思います。

八巻:入社前に秋鹿さんのことはなんとなく聞いていて、社長に少し掘り下げてヒアリングすると数字関係の情報があんまりなかったので、数字意識大丈夫かなって正直不安でした。もし数字関係が苦手だとしたら、すぐに辞める可能性もあるなって考えもよぎりました。でも実際一緒に話してみるとめちゃくちゃロジカルだし、いきなり「アムール・ドゥ・ショコラ」や連理といしの家のプロジェクトを 2 つの山を乗り越えて、秋鹿さんとは一緒に対等にやっていけると実感しました。数字意識もかなり培われたと思います。

SNS発信においては自分が専門的というとそこまででもないし、日常業務としても深く入り込めていないから、秋鹿さんの業務については対等というよりは、むしろ自分の方が下みたいなくらいの感覚で意見を言ったり接することを心がけてました。ほかの業務においても良い仕事をしたらできるだけ褒めたり、何かを言うときは対等な関係としてフィードバックを出すよう心がけていたけど、秋鹿さんは任せるとちゃんとやりきってくれるので、かなり権限委譲して仕事をしてもらいました。

秋鹿:読者の方に誤解を恐れずに言いますが、愛管ではいろいろ任せていただいてやり甲斐もある仕事をさせていただいてましたが、自分は今年の5 月末で退社し、6月から一部上場企業のブランディング業務を行う部署に転職することになりました。

八巻:かなりのキャリアアップだよね。

秋鹿:そうかもしれません。転職をしようと思った理由なんですけど、実際マーケティング室で八巻さんと働いてみて、中小企業だからできること、学べることがいっぱいあることを知りました。そのなかで、「より影響力のある仕事に携わりたい」、「もっと大きいマーケティングやブランディングがしたいな」っていう思いが強くなりました。

次の会社でできるかわかんないですけど、今までのクリエイティブ関係の経験を生かして会社全体のブランディングムービーみたいなのに携われたらいいなと思っています。愛管では所属していない部署の人と密なコミュニケーションをとりながらプロジェクトを進める機会が多かったので、その経験も生かしていきたいです。

八巻:最初に秋鹿さんから今みたいな話を聞いた時に 2 つの感覚がありました。1 つが「凄いなー!」というもの。もう1つが「マジかー…。」みたいなもの。この2つの気持ちがあって整理をするのが大変でした。秋鹿さんは1社目が大手で良い企業だったというのがあるにしても、社会人3年目で大手のブランディングのチームに入れちゃうって凄いことだと思います。おそらく新卒で入るとしたらめちゃくちゃ狭き門で、中途3年目ですでに2社経験しているとすると、新卒で入るよりも狭いんじゃないかなって思います。その難関を通過したのを尊敬しますし、自分が秋鹿さんと一緒に仕事できて良かったです。

マーケティング室では今年度になって袴田さんという新しいメンバーが加わりました。秋鹿さんにはこの1年間で愛管の色んな仕事を覚えてもらって、新メンバーと一緒に新しい仕事をしていく計画だったので、それができなくなってしまうのは複雑でした。

ただ、自分もフリーランスのときに、”より大きい仕事をしてスキルアップをしたいから事業会社に入る”という経験もしているので、あのときの自分と同じだと感じなんだと思うと納得感はありました。今は異常に時代の変化が早いので、スキルアップをしたいならできるだけ自分を伸ばせる環境に身をおいたほうが良いです。会社の代表も「人が立場を作る。立場が人を作る。」と話されていて、自分が成長したいポジションがあるなら、それは行くべきなんだろうと思います。初めて転職の話を聞いたときは困惑しながらも「おめでとう」って伝えたけど、あれは本心でした。

秋鹿:八巻さんとは本当に 2人一組でずっと 1 年間頑張ってきたっていうのもあるので、自分としては一番に伝えたいっていう思いでお話をさせていただきました。

八巻:ありがとうございます。嬉しいです。

秋鹿:今後はマーケ室はどうやっていこうと考えられていますか?

八巻:壮大な目標と直近の目標 の2つあります。まず直近の話をすると、まだマーケティング室ができて「めちゃくちゃ数字の面がすごい良くなったね!」っていうフェーズには至っていません。改善されてる部分もあるんですけど、誰もが「マーケ室ありがたい!」みたいなところまで数字を伴って持ってきたいのが直近の目標です。「マーケ室が入って良くなったよー」と言ってくださる人もいるんですけど、定性的なものではなく定量的な面で大きな結果を出したいです。利益を大きく出して、もっと会社メンバーに還元されるようにしていきたいです。

将来的な展望としては、今愛管で行っていることを仕組み化して、培ったナレッジを他の会社さんに提供することで、愛管以外の会社が利益をもっと生み出していって、より多くの人が働きやすくなっていったら嬉しいです。自分としては今のマーケティング室の取り組みは”新規事業をやってる”っていう感覚があります。まずは愛管の利益を大きくあげる。働いているみんながよりハッピーになる。次に愛管以外の会社がより良くなっていく。そういう取り組みができたらと思っています。

秋鹿:マーケティング室で仕組み化をできたとして、どうやって他社に導入してもらう想定ですか?

八巻:うちの会社の社長が営業がすごく強くて、社長同士での営業力についてはトップレベルだと思っています。交流も好きでいろんな方々と社長と繋がっていて、年代が高めの経営者もいれば若い方とも繋がっています。例えば年齢高めの経営者の方が「DX化やIT化に困ってます」みたいな場面があれば、「一度ヒアリングだけでもさせてください」と入り込めるんじゃないかと思っています。将来的には社長の力を借りつつ営業をしていきたいと思いますが、今は何よりも愛管で実績をつくることが重要なのでそこに集中したいです。

秋鹿:個人的にはすごい進めてほしいなと思っています。あとはinstagram使って、ありのままの愛管を紹介していく「オープン社内報」。この企画も僕自身めちゃくちゃいいとは思っているので進めていただきたいです。
※追記:オープン社内報公開しました!こちらよりご確認いただけます

八巻:ありがとう。一般的には採用のためのカッコイイ写真や映える写真を取ったり、PV作ったりみたいなことはあると思うんですが、入社前の人が本当に知りたいのはありのままの姿だよね。愛管のメンバーはそのままでめちゃくちゃ魅力的だから、加工しない姿を載せていくだけで社員や家族や友達、仕事の関係者や入社前の人など色んな人がポジティブな気持ちになれると思っています。自分も絶対に進めていきたいです。

秋鹿:この社員インタビュー自体もマーケティング室の取り組みだと思うんですけど、これについてはどうですか?

八巻:今後に関しては女性陣がまだ一人も出てないから女性が出るようにしたいっていうのと、レストラン事業部の人も出てない状態です。まだ出ていない愛管の魅力を社員インタビューを続けていきたいです。インタビューと公開にはそこそこリソースがかかるので、今年度は何本だせるかわからないですが引き続き進めていきたいです。

-これまでの振り返りとこれから

八巻:自分としてはこの 1 年近くは土台作りをやってきたなという気持ちがあります。レストラン事業部関係のお客さんの話をすると、浜松の人の行動様式は東京とは違います。例えば車社会と電車社会みたいに大きな違いがあります。浜松では1グループのメンバーがそれぞれ別の車で来て、駐車場を4台分使用するということもあります。

ほかには浜松の人は流行に敏感です。新しいお店がオープンすると長蛇の列を作りやすい傾向もあります。東京では食べログやRettyを利用する人が多いですが、こちらではほとんど聞きません。これまでにトライアンドエラーで色々やってきて、地域性などをなんとなく掴めかけてきたかなっていうのが今の段階です。

そういった地域性を踏まえてターゲットやペルソナを定めて数ヶ月立ってきたのもあり、きっとこれをやったら伸びるだろうなっていうところが、ようやく見え始めています。すでに着手している施策が多いので、あとはそれをやりきりたいです。

例えば、本社の敷地には「連理の木」っていう他県では天然記念物にもなるような出会いのパワースポットがあります。まだまだ認知が低いですが浜松の文化財に登録したりして認知を拡大していきたい。連理の木が見えるフレンチレストランやカフェはもっと人気がでるでしょう。関連して他の店舗も伸びていくと思っています。

管工事業部においては、目標を定めて組織改革も進んでいて、結果を出すためにみんな必死に取り組んでいます。昨年に比べて勢いがすごいあると思うので、この勢いが止まらずに進めることができれば、来年の3月にはより良いフィールドに立っていられると思います。

-読者の皆様にむけたメッセージ

秋鹿:自分もそうですが、キャリアアップを目指せる会社だと思ってます。社長が若く、新規事業をどんどん進めていったりとか、社員の意見とかもどんどん取り入れているような柔軟な会社です。いろんなことをどんどん挑戦できる環境があります。新卒でも中途で入っても活躍できるような会社だと思いますので、愛管をよろしくお願いします。

八巻:もしかしたら愛管の採用ページやグループのホームページを見たりすると、すごい会社に思えるかもしれません。採用面談した方から「自分なんかが受けても良いのか」「すごい人ばかりで足を引っ張るだけの存在にならないか」という不安の声をいただくこともありました。実際はそんなことはありません。愛管では未経験からでも活躍できる土台を作ってきています。研修体制がものすごい充実してるわけではないんですけれども、ある程度マニュアルがあったりとか未経験の方にも仕事を覚えてもらおうと、多くのメンバーが意識しています。実際に管工事業部では研修体制をもっと充実させようというプロジェクトも動き出しています。

「転職する人との話をなぜ掲載するのか」と疑問に思う方のためにお伝えしておくと、今回の対談は「愛管のスタンスをより多くの人に伝えたい」という代表の意思もあり実施しました。自分としても会社としても秋鹿さんがいなくなるのはツラいし寂しいですが、オープンでキャリアアップできる場所なんだということが少しでもお伝えできればと願っています。

愛管には「人を大事にしよう」って意識があるので、掲げるミッションに共感できる方であればどなたでも大歓迎です。年齢性別問わずにぜひ応募をして欲しいです。

面談の形式も基本的には、”その人がどう生きてきたか”っていうところにフォーカスを当ててお話をさせていただいています。なので肩に力を入れず、応募エントリーをしていただければ嬉しいです。僕らと一緒に働きましょう!

「I-KAN VOICE / #003 Takeshi Yamaki&Yuuki Aika」をここまで読んでいただきありがとうございました!



vol.1のインタビューはこちらから!
vol.2のインタビューはこちらから!


interview :袴田(マーケティング室)
text :八巻(マーケティング室)
photo :袴田(マーケティング室)

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